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久しぶりの晴れ間がありました。お日様久々だったです。 梅雨らしいと思っては見ても、ずっと雨雨は勘弁です。洗濯物が・・・ やっぱり、お日様の下で干すのが1番かな
雨宿り
やまない雨を、空を見上げて娘が溜息をついた。 「やみませんねぇ」 「まったくだ。君と言う奴はどうしてこう計画性がないのかね?」 これで、何度目の嫌味であろうか。先ほどから、怒りっぱなしでいる横の青年を娘は訝しげに見つめた。 「計画性の無いのと言いつつ、貴方も変わりは何で無いですか」 エイシャントの墓場の大きな木の下で娘に反論されてむっとくる。別にこれと言って用事はなかった。帝国の宰相たるもの、自分勝手な使用で、街中を歩くなどあってはならないことだ。そう言いきる彼にとって今日、この場に来たのは何も、無限のソウルの可能性を持つ娘が、よくこの場所に来ると部下から聞いたからでは無い。只たんなる視察なのだと己に言いかせた。そして、あまつさえ娘がこのエンシャントに来ているなどと聞いたからではない。
そして、この場所に来て見て己は何をしているのかと溜息が出た。 この場に来るまでに、初恋の少年のように居なければどうしたものか等と考えていたなど。 しかし、彼の想いがライラネートにでも通じたのだろうか、その場に娘は居た。薄曇りの空の下で柔らかな音を作っていた。 「見事なものだな」 その言葉に、不意に音は止む。娘が彼の方を向き瞳を瞬きさせる。 「・・・宰相殿?」 「私に、構うことは無い。そのまま、続けたまえ」 「いえ。今日はこれでお終い。お前達、もうお帰り」 娘の言葉が合図のように、木に止る鳥達が一斉に群れを成して飛び立った。その光景に、暫しベルゼーヴァは目を奪われた。野生の鳥が、人に懐くことは大変稀である。しかし、それは懐くというより同族の囀りを聞くようなそんな光景だった。 「君は、変わった特技を持っているのだな」 「・・・?特技?」 ベルゼーヴァの言葉に、娘は大きな瞳を益々大きくした。 「野生の、鳥達のことだよ」 「ああ、彼らは優しいから」 「優しいから?」 「ええ」 どう言う事なのだと、聞こうとすると行き成り空が泣き出した。 「え?あ、やだ」 娘が、雨に気が付いて突然駆け出した。もう少しいけばライラネート神殿があるというのに、何故か大きな木の幹へ。 釣られて駆け出し、娘の横に陣取った。 「宰相殿。その服濡れますよ」 「仕方あるまい。雨宿りできる場所に、走っていっても濡れるのには変わりあるまい。それに、君には聞きたいことが結構あるのだが構わないか?」 何時になく、気弱い台詞に娘が笑った。
雨が降る。何時もは、書類が湿気を含み羽根のペンが滲んで仕方がないと愚痴をこぼし処であるが、今日こんな風なのも悪くは無い。 ふっ、とベルゼーヴァは下を向き笑みをこぼした。
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